今回の記事は、
とお悩みの方に向けて作成されています。
結論から言うと、以下4つの項目を意識することで、初期費用を節約することができます。
- 時間に余裕を持って物件探しを始める
- 納得できない費用が入っている不動産会社と契約しない
- 複数の不動産会社から見積もりを取る
- 見積もりに納得できるまで直接会わない
僕は過去に2回アパートを借りる契約した経験があるのですが、最初の契約の際はこの4項目を全く実践しなかったことで、無駄な初期費用を払うハメとなりました・・・。
ただ、その悔しさから2回目の契約ではこの4項目を徹底的に実践したことで、かなり初期費用を安く抑えることができました!
具体的には、家賃が30,000円のアパートの初期費用を96,420円に抑えることができています。
契約当時の初期費用の相場は、家賃の5ヶ月分と言われていましたので、かなり節約できたと自負しています。
では、さっそくノウハウの詳細を見ていきましょう。
ちなみに、これから紹介するノウハウは一生使えるので、ぜひ覚えてください。
Contents
【リアルな明細つき】一人暮らしの初期費用を節約するノウハウを全部伝えます【失敗談あり】
では、以下4項目の詳細を解説していきます。
- 時間に余裕を持って物件探しを始める
- 納得できない費用が入っている不動産会社と契約しない
- 複数の不動産会社から見積もりを取る
- 見積もりに納得できるまで直接会わない
①時間に余裕を持って物件探しを始める→めっちゃ大事です
意外と大事なのが、「時間に余裕を持って物件探しを始めること」ですね。
理由は、「複数の不動産会社の見積もりを比較する時間を作るため」です。
人って時間に余裕が無いと、どうしてもいろんな部分を妥協するようになっちゃうんですよね。当然そんな状態では、条件が悪い不動産会社を断る余裕も無くなってしまいます。
僕は1回目を失敗した経験から、2回目を探す際には相当余裕を持って物件探しを始めています。
結果として、条件が悪い不動産会社をキッパリと断ることができました。
実は適切な知識よりも、「心に余裕を持てていること」の方が個人的には大事だと思っていますので、必ず早めに物件探しは始めてください。
「ちょっと早すぎるかも」と思うくらいのタイミングでいいです。
②納得できない費用が入っている不動産会社と契約しない
では、ここから具体的なノウハウの解説に入ります。
初めて一人暮らしをする人が情報弱者であるのをいいことに、不動産会社は納得できないような費用をさり気なく盛り込んできます(そうじゃない良心的な不動産会社もあります)。
実は初めて契約したアパートでは、今考えたら完全に不要な費用が盛り込まれていました。
具体的に不要だと思った費用は、下の写真の赤字になっている費用です。
※「月額」と「契約時」の合計金額が初期費用です。計算すると178,800円となります。なぜ実際に払った金額と差額が発生しているかと言うと、月の途中から入居したからです。つまり、住んでいない日数分が月額から差し引かれています。
入居者サポート料→全く使用しなかった
まずいらないのが、「入居者サポート料」ですね。
これは、鍵を無くしたりトイレがつまったりと、トラブルが起きた時に対応してくれるサービスです(具体的なサービス名:くらしーど24)。
結論から言うと、全く使用しませんでした。
当時は言われるがままに契約したのですが、僕はこういう保険を全く必要と思わない人間なので、断ればよかったなと思います。
ただ、安心を買いたい人は契約してもOKです。
ここで強調しておきたいのは、「自分が必要と思うかどうか」という視点が重要ということです。
周りの人が使用しているかどうかは関係ありません。
自分がいらないと思ったら、それはちゃんと主張したほうがいです。
駐車場書類作成料→意味がわからない
今考えたら意味がわからないと思うのが、駐車場書類作成料という項目です。
冷静に考えたら、駐車場関連の書類を作成するのって、仲介の仕事の一部だと思いませんか?仲介手数料はしっかり払っているのに、なぜ追加でこんな手数料を取られているのか納得できないですね。
ちなみに、駐車場の書類は1枚で完結するような簡単な書類です。
当時は言われるがままに払ってしまいましたが、今だったら絶対に「なんですかこれは?」と問い詰めますね。
この話を通して伝えたいのは、「提示された費用を当たり前に受け止めないでほしい」ということです。
あなたが実際に見積もりを取ったらですね、そこには詳細がよくわからない費用が書いてあると思います。
ただ、その費用を見たときに、
と思考停止しないでほしいのです。
悪質な不動産会社は、そういった素人の思考につけこんできます。
たくさん考えて、たくさん情報収集すれば、意味不明だったり不要だったりする費用は必ず浮き彫りになってきます。
あなたが苦労して調査した結果が、初期費用の金額を決めるのです。
③複数の不動産会社から見積もりを取る
先程、「たくさん考えて、たくさん情報収集すれば、意味不明だったり不要だったりする費用は必ず浮き彫りになってきます」と書きましたが、具体的には何をすればいいのでしょうか?
結論から言うと、「複数の不動産会社から見積もりを取ること」が有効になります。
なぜかと言うと、いろんな見積もりを見ないと、意味不明だったり不要だったりする費用がどれのことなのか感覚的に理解できないからです。
ここで正直な事を言わせてもらうと、「この費用が必要で、この費用が不要」と個別に断言することは基本的にはできません。
理由は以下のとおりです。
- 人によって必要な費用は異なるから
- 不動産会社によって具体的な費用名が異なるから
- 時代が移り変われば、一般的に必要と言われる費用も変わってくるから
つまりここで言いたいのは、「人任せにしちゃダメ」ということです。
世の中に溢れている記事は、不動産会社の都合に合わせた内容であることも多いです。
単に書いてある情報を鵜呑みにするだけでは、必ずカモにされると思ってください。
しつこいようですが、たくさん見積もりを取って、たくさん比較して、たくさん考えてください。
「苦労しないと初期費用を節約することはできない」ということだけは断言しておきます。
④見積もりに納得できるまで直接会わない→気が弱いなら絶対守りましょう
これが意外と重要なんですけど、見積もりに納得できるまで、不動産屋の人と直接会ってはいけません。
なぜなら、直接会ってしまえば向こうのペースで話が進んでしまうからです。
想像してほしいのですが、プロの不動産屋を目の前にして、費用に関する質問をズバズバ言えますか?言えるならいいんですけど、小心者の僕は無理です・・・。
やはり相手はプロですから、距離を取らないと必ず言いくるめられると思ってください。
したがって、見積もりに関するやり取りはメールやチャットで行ってください。できれば、電話も避けましょう。なぜなら、じっくり考える時間が作れないからです。
メールやチャットでやり取りする最大のメリットは、「冷静にじっくり考える時間を作れること」です。冷静な判断を下すためにも、会うのは見積もりに納得できてからにするのをオススメします。
【リアルに問い合わせた】「これは高すぎる!」と思った明細を全公開→ここの解説長いですが、めちゃ勉強になります
2回目の契約をする時にいろんな物件の見積もりを取ったのですが、あまりにも高い初期費用を提示された例がありますので、紹介しておきます。
また、明細の内容について問い合わせた過程も全部公開しますので、ここをしっかり読んでいただければ、初期費用の節約能力が向上することをお約束します。
これが、高すぎる初期費用の明細です。
この明細の中で僕がいらないと思った、または内容がよくわからないと思った費用は以下のとおりです。
- 初回保証委託料
- 防災セット
- 家財保険
- 鍵交換料
- 消臭・抗菌サービス
- クリーニング代
- 安心入居サポート
以上を踏まえて、僕はメールで以下のように問い合わせました。
では、それぞれの回答を確認しつつ、当時僕が思ったことも併せて書いていきます。
初回保証委託料は保証人が用意できる場合でも入る必要がありますか?
この質問に対して、以下のような回答が返ってきました。
漢字を打ち間違えて送ってしまったようで、そこを訂正されています。
親を保証人とすることはできるのですが、それじゃダメみたいでした。
正直納得はできないんですけど、その他の不動産会社でも保証委託料はほぼ必須だったので、「これは払うしかないかな」と思いました。
防災セットの詳細を教えて下さい・防災セットは入る必要がありますか?
この質問には、以下の回答が返ってきました。
この回答を見る限り、防災セットとは以下の画像のようなイメージだと思います。
この画像に加えて、簡易消化剤という物がついてくるのだと思います。
結論から言うと、いらないですよね。なぜなら、自分で必要だと思った物は勝手にこっちでそろえるからです。それに、不動産会社を通している分、割高になっているのは間違いないです。
また、回答を見ていただければ分かると思うのですが、問い合わせることで「外す」という選択肢を引き出せる場合もあるんですよ。
ただ、外すかどうかについて不動産屋から積極的に聞いてくることはないので、疑問に思ったことはこちらから積極的に聞く姿勢が重要です。
家財保険は入る必要がありますか?
この質問には、以下の回答が返ってきました。
実はこの家財保険とは、いわゆる火災保険のことみたいです。
このように、不動産屋によって費用の表現が異なってきますので、疑問に思ったら調べたり聞いたりする姿勢が重要だと、このとき改めて思いました。
結論を言うと、「これは払わなきゃだめだな」と思いましたね。
家財保険(火災保険)は他の複数の不動産会社の見積もりを見ても100%含まれていまして、どこに聞いても「必ず入らなきゃダメ」と言われました。
まあ、もし火災が発生すれば被害総額はとんでもない金額になるので、冷静に考えても、この保険は入る必要があるかなと感じました。
鍵交換は必須ですか?
この質問には、以下の回答が返ってきました。
これは正直、全く納得できない回答でした。
なぜなら、防犯上必要かどうかは、住む人が決めることだからです。
そもそも、わざわざ前の住人が泥棒に入ってくるなんて想像できません。そんなことしたら即バレますから、リスクが高すぎます。もし僕が泥棒する立場なら、前住んでいた部屋には入らないですね。
また、鍵交換に関しては不要にできる物件が多数あったので、もうこの時点で、このアパートを借りる気はほとんど失せています。
消臭・抗菌サービスは実施する必要がありますか?
この質問には、このような回答が返ってきました。
正直これは、全く納得できないですね。
なぜなら、消臭・抗菌が必要かどうかは住む人が決めるものだからです。
実際に部屋を見てキレイな感じであれば、こんなサービスいらないです。
こういうのを必須にしている時点で、個人的には結構悪質だと思います。
クリーニングは実施する必要がありますか?
この質問には、以下の回答が返ってきました。
これは、それなりに納得できましたね。
前に住んでいた人が出ていく時に部屋が汚かったら、次に住む人が困りますからね。こういう費用を後で請求した時に「掃除代なんて払いたくない」とゴネられても嫌だと思うので、先に取っておくのはありえる話だと思います。
また、他の不動産会社の見積もりを見ても、クリーニング代は絶対に発生していましたので、不要にしてもらうことは困難だと思いました。
ただ、ここで疑問に思うのは、先程解説した「消臭・抗菌サービス」です。
入居時に預かったお金を使ってクリーニングしているなら、退去後に部屋はキレイになっているはずだと僕は思います。
なのになぜ、「消臭・抗菌サービス」を必須にするのでしょうか?
ハッキリ言ってこれは、「無駄な作業を追加してお金を取っているだけ」だと僕は感じました。
この時点で、完全にこのアパートを契約する気は失せています。
安心入居サポートの詳細を教えて下さい・安心入居サポートは入る必要がありますか?
この質問には、以下の回答が返ってきました。
こういったサービスが必要と思うかどうかは、かなり個人差があります。
ちなみに僕は不要だと感じる人間なので、取り外せるという回答は好印象でした。
ただ、借りた物件のトラブルは不動産会社や物件のオーナーに連絡することで、対応してくれる場合が多いです。
したがって、個人的には全くいらないと思うのですが、心配な人は入ってもいいのかなという感じです。
結論→このアパートは借りませんでした
結論を言うと、このアパートは借りませんでした。
理由は以下のとおりです。
- 鍵交換が必須だから
- 消臭・抗菌サービスが必須だから
- 初期費用を高くしようという意図が強く感じられたから
不動産会社の利益を上げるためとして、いろんなサービスを提供したくなる気持ちは理解できます。
しかし、だからといって不要なサービスを無理やり提供するのは違うと思うんですよね。
この不動産会社が提示した条件は妥協できるレベルを越えていたので、残念ながらお断りという結末になりました。
高すぎる明細を通じて伝えたいこと
ここまで「高すぎる明細」の詳細を見てきましたが、費用の具体的な名前を覚えたり、僕自身の感覚を知ったりするのが重要なのではありません。
重要なのは、「あなたが自分で情報収集をして、あなたが自分の頭で判断すること」です。
僕があらゆる費用に疑問を持ったように、あなたもあらゆる費用に疑問を持ってください。
そして、疑問を全て不動産会社にぶつけて、回答をもらうようにしてください。
この作業はすごく面倒ですけど、こうやって苦労することによって初めて、初期費用を徹底的に抑えることができるのです。
【オマケ】初期費用を安くする小技を2つ教えます
では最後に、僕が実際に使用した小技を教えます。
結論を言うと、今から紹介する小技は以下2つです。
- フリーレントの条件で探す
- 仲介手数料が0円の条件で探す
これはどの不動産会社でも使えるというわけじゃないので、軽い気持ちで見てください。
①フリーレントの条件で探す
フリーレントとは、「一定期間家賃を無料にしてくれるサービスのこと」です。
なぜこんなサービスがあるかと言うと、入居者を獲得するためです。
なかなか入居が決まらないと、オーナーは以下ように考えます。
このように考えるオーナーは一定数いますので、探してみるとフリーレントの条件で貸している物件は結構ありました。
実際に僕も、フリーレントの条件つきで借りることができました。
具体的には、2022年2月25日から入居したにも関わらず、家賃の発生日を2022年3月10日からにしてくれました。
証拠を貼っておきますので、下の画像の赤く囲っている部分にご注目ください。
人気のエリアでなければ結構フリーレントの条件はあると思いますので、探してみてください。
ちょっと為になる小話
この話は蛇足なんですけど、すぐ上で紹介している物件は、実は元々フリーレントの条件は無かったんですよ。ただ、なぜか担当してくれた不動産屋の人が、「オーナーに交渉すればフリーレントにできると思います!」と言い出して、頼んでもないのに一定期間フリーレントになりました。
しかもこの交渉をしてくれたのは、僕が借りると断言した後のことです。つまり、フリーレントにする必要なんてないんですよ。
ではなぜ不動産屋の人は、なんの得もないのにフリーレントの交渉をオーナーにしてくれたのか?
おそらくですが、「僕が遅刻を全く怒らなかったから」だと思います。
実は物件の内見の日に、担当の方が遅刻をしました。ただ、僕はその遅刻を笑顔で許しまして、1つも文句を言いませんでした。この対応の結果、「このお客さんはいい人だから、精一杯良い対応をしてあげよう」と思ったのかなと勝手に考えています。
以上、為になるかもしれない小話でした。
②仲介手数料が0円の条件で探す
次に紹介するのが、「仲介手数料が0円の条件で探す」という小技です。
ただ、おそらくこの小技を聞いて
と疑問を持った人もいると思います。
答えを言うと、仲介手数料が0円の場合、仲介手数料はオーナーから貰っているので心配いりません。
この記事を書いている時点では、なぜか「仲介手数料は借りる人が払う」という風潮になっていますが、実はオーナーが払ってもいいんです。
ただ、借りる人が払えばオーナーは払わなくてもいいので、仲介手数料は借りる人が払う場合が圧倒的に多かったです。そうしたほうが、オーナーは余計な出費が抑えられますからね。
しかし、根気強く調査をしていたら、仲介手数料が0円の条件を見つけることができました!
上の画像で赤く囲っている部分にご注目ください。仲介手数料が0円になっています。
僕が利用した不動産会社は借りる人とオーナーから半分ずつ仲介手数料を取るルールを定めていたので、備考には「家賃の55%(50%+消費税の半分の%)」と書いてあります。
ただ、僕が借りた物件は特別に仲介手数料が0円の条件となっていたので、実際には仲介手数料は請求されませんでした。
このように、いろいろ探してみると初期費用を抑える小技はいくつか見つかるので、ぜひいろんな不動産会社から見積もりを取って、あなたなりの小技を探してみてください!
最後に伝えたいこと
今回は、【リアルな明細つき】一人暮らしの初期費用を節約するノウハウを全部伝えます【失敗談あり】というテーマの記事をお送りしました。
いろいろなお話をしましたが、結局伝えたいことは「いろんな不動産会社から見積もりをとって、多数の見積もりを元に比較検討して、自分が納得できる条件を探していきましょう」ということですね。
具体的な金額とか小技とかも紹介しましたが、それらの情報はそこまで重要じゃないです。
重要なのは、たくさん行動して、たくさん考えることです。
この面倒くさい作業をサボらなければ、きっと高すぎない初期費用に巡り会えますよ!
では、以上となります。
この記事の内容が参考になれば、とても嬉しく思います。